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神社紹介

●御由緒
元は袋田明神社と号しておりました。「風土記稿」菖蒲町の項には「袋田明神社 祭神は稲田姫命と云、神体銅鏡にて本地薬師の像を彫れり、裏に寛文九年(1669)と見ゆ、合殿に鷲宮・久伊豆の両社を置り 吉祥院持、末社稲荷天神合社 雷電 大黒天金毘羅秋葉聖徳太子合社」と記されています。
鎮座地は、菖蒲城主佐々木氏の陣屋跡と伝えられる地のすぐ南西に位置しており、佐々木氏により中世末期に再建されたものと推測されます。
元の袋田明神社の社名は、近在の鷲宮神社、玉敷神社の祭神のお袋(母親)が稲田姫命であることに由来するとされています。あるいは、見沼代用水の開削以前に旧河川のこの辺りを袋状に流れ、一面に田が広がっている所に坐す神に由来するという説もあります。
●御祭神
主祭神 稲田姫命(イナダヒメノミコト)
合祀神 誉田別命(ホムダワケノミコト)
素戔嗚命(スサノオノミコト)
倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)
金山彦命(カナヤマヒコノミコト)
速玉男命(ハヤタマオノミコト)
菊理姫命(ククリヒメノミコト)
軻遇突智命(カグツチノミコト)
伊弉諾命(イザナギノミコト)
伊弉冉命(イザナミノミコト)
天津児屋根命(アマツコヤネノミコト)
水波女之命(ミズハノメノミコト)
菅原道真公(スガワラノミチザネコウ)
●菖蒲の藤
◇埼玉県指定天然記念物 昭和27年3月21日指定
・根回り:9m
・幹回り:150〜160cm
・藤棚(枝張り)面積:238平方m
樹種はノダフジの園芸種で、樹齢は300年以上と言われています。ヤマフジの蔓は左巻きですが、ノダフジは右巻きなのが特徴です。
大正2年、広い棚を作ったところ急激に樹勢が盛んになり、当時は花房の長さが180cmにも達しました。そこで、大正天皇の御即位にちなみ「君万歳の藤」と名付けられました。

●菖蒲神社の絵馬
◇久喜市指定有形文化財
○百人一首(三面一組)
天明八年(1788)、平沢吉兵衛をはじめとする百名により一首ずつ奉納。

○鞍馬山
天保9年(1838)、穀屋茂吉など16人の豪商により奉納。
狩野派の伊白榮厚が下絵を描き、河原塚白泉が彩色。
鞍馬山の牛若丸と大天狗の山伏が描かれている。

○飾馬
天明8年(1788)、河野某により奉納。
1頭の白馬と2頭の黒馬が描かれている。

○神功皇后
嘉永5年(1852)奉納。
神功皇后と武内宿禰、誉田別皇子が描かれている。


○神道無念流の奉額(文化財未指定)
明治10年(1877)、加藤善次郎以下神道無念流の有志一同により奉納。
二本の刀を象った彫刻が額に納められている。



菖蒲神社